凝ったデザインも簡単!印刷用プラバンを使った作り方・コツ

プラバンと聞くとマジックなど油性マーカーで絵を描くイメージが強いかと思いますが、イラスト描いたり細かい作業が苦手な方でも簡単に緻密なプラバン作品が作れる方法があります。それが印刷です。
かく言う私も、一番初めにプラバンに手を出したきっかけは印刷用プラバンの存在でした。印刷できるなら思い通りのものが簡単に作れるのでは!?と安易に考えたのです。

このページでは印刷用プラバンを使ったプラバン作品の作り方、コツについて紹介します。

製作フロー
  • 材料
    材料(印刷用プラバン)を選ぶ
  • 元絵作成
    印刷する元となる写真、イラストを準備する

  • 印刷
    印刷設定を調整しプリント、乾かす

  • プラバン焼成
    印刷した後は普通のプラバン作品と同じ手順

  • 仕上げ・完成
    表面加工などを施して仕上げる

材料

印刷用プラバンは百均のダイソーやセリアで購入できます。Amazonなどのオンラインショップでも購入できますが、割高になるので百均がおすすめです。プラバンの色は半透明か白があります。

セリアの印刷用フロストプラバンと、通常のフロストプラバン

※ 印刷用はインクが乗るように表面が加工されています。そのため、透明のものは半透明のフロストタイプとなりますが、通常のフロストタイプとは異なるようです。通常のフロストタイプでも試しましたが、プリントした後滲みやすい、色ムラがある、印刷用より色が薄いなどの違いがありました。

他の材料としては、仕上げ用のレジン、ストラップなどお好み合わせてご準備ください。

元絵作成

次にプリントしたいイラスト、写真を準備します。ハガキサイズに合わせて配置しましょう。スマホやタブレットのアプリからPCのオフィスソフトを使っても簡単に作成できます。

元絵作成時のコツ
・印刷後にカットする際に必要な余白を考慮して、ハガキサイズに収めること
・焼き縮める際に色が濃くなるので、薄めに作成すること(印刷設定の濃さ調整も可)
半透明のものを使用する際は印刷面と逆面で風合いが変わるため、逆面を表とする場合は左右反転(ミラー)となるようにすること

Wordで愛犬をモチーフに作成したもの。
半透明プラバンに印刷する目的で、青色モチーフ以外は反転させている。

※イラストや写真はインターネットから簡単にダウンロードできますが、各サイト様の注意書きや著作権に配慮してご使用ください。私も好きなキャラクターを良くモチーフに使用していますが、完全に個人使用が目的です。

印刷

印刷機は家庭用のインクジェットプリンターで大丈夫です。以下3点に注意してプリントします。

 印刷時のコツ

  1. 印刷設定を適切に。
    濃度を薄くしたか(元絵が通常の濃さの場合)、高画質となっていないか(高画質は色が濃くなるので)、サイズがハガキサイズになっているか、フチあり・フチなしの設定は適切か(フチなしの場合、端が切れてしまったり、ストラップを通す余裕がなかったりする)、などを確認します。
  2. プラバンのザラザラした印刷面にプリントされるようにセットする。
    つるつるの逆面にプリントすると色が乗りません。
  3. 印刷後は完全に乾燥するまで待つ。
    うっかり印刷面を触ってしまうと滲むことがあります。
印刷面
上記写真の裏面(印刷面の反対側)

プラバン焼成

印刷面が完全に乾いたら普通のプラバン製作と同様に切り抜きます。ストラップなどをつける場合はパンチで穴あけも。

ここまで準備できたらいよいよ焼いていきます!

焼成のコツ
焼成はオーブントースターで140℃くらいで行っています。個人的に温度は変形するのに十分であれば綿密に調整する必要はなく、取り出すタイミングの方が重要だと感じています。
私はオーブンで変形を見守りながら、変形が終わったところで取り出しています。
まず余熱し、クッキングシートの上にプラバンを置き、クッキングシートごとオーブンへ。取り出した後はクッキングシートで挟んで辞書などの重りを載せて平らにします。本の重さで十分平らになるので、乗せるだけで上から押したりはしません。

焼成後。青色モチーフ以外は印刷面が画面の裏側。
こちらが印刷面。コーティングしないとスリガラスのような風合いです。

仕上げ・完成

プラバン焼成後、そのままでも大丈夫ですが、レジンでコーティングすることで印刷面を保護できます。但し、透明のプラバンはザラザラ面をコーティングすることでスリガラスのような風合いがはっきりとしたものに変わってしまうので、好みによってはコーティングしない方が良いです。

完成品。青色モチーフは印刷面をレジンでコーティングしてぷっくりさせています。

失敗した話…

元絵作成時に色を薄くしなかったため、焼いた後の色がかなり濃くなった。

元絵は思った以上に薄いくらいでちょうど良いです。

上は色が濃すぎたので、薄めに作ったのが下のもの。

印刷用プラバンを使用しなかったため、インクの乗りが悪く、かなり薄い仕上がりになった。

印刷用はおそらくザラザラ面の加工がより精細なのだと思います。印刷用でないフロストタイプは手で触らなくても滲み、むらがあり、色が乗らないためかなり薄くなりました。仕上がり具合も解像度が低いような見た目になります。

上が印刷用(半透明)、下が普通のフロストタイプ

さいごに…
コツもいろいろありますが、絵を描いて作るプラバンより敷居が低く手軽に作れるのではと思っています。家族やペットの写真をそのまま使ってアクリルキーホルダーみたいなオリジナルストラップを簡単に製作できるのが魅力ですね。
Qooroもうちの子グッズが手軽にたくさんできて大満足です。

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