いつか織り物に挑戦したいなとずっと思っていましたが、道具を揃えるのもやり方を覚える時間もネックでなかなか手を出せないでいました。織り機を使った本格的なものでなくとも、枠があって糸を張ればできると分かり、せっかく糸車で糸を紡いでいるのでいろいろ作品化したいという願望もあり、今回は初心者でもとっつきやすい比較的シンプルな織り木枠(ルーム/Loom)を使った手織りに挑戦しました。最近は木枠を使った織り物をウィービング/Weavingと言うようですね。流行りの言葉も使わねば・・・。
木枠での織り物は、細かい柄や普段見る布のような精緻なものは難しいですがその分暖かみのある作品に仕上がります。
今回作成したのはウィービングタペストリーです。
使用した木枠はアナンダさんの織り木枠です。材料は縦糸にタコ糸、横糸に羊毛を紡いだ手紡ぎ糸たち、木枠以外の道具、シャトル(板ひ)や織り針は使わずに紐通しで代用しています。織った糸を整えるのに物差し(定規)も使いました。
専用の織り木枠でなくとも、段ボールで枠を作って切れ込みを入れたり、写真やの絵の額に釘を打って自作することもできるようです。

青いのは自分で染めた藍染め羊毛で、紡いで糸にしました。白い羊毛とも混ぜています。



他は糸紡ぎ教室で紡いだ糸で、先生が手染めした羊毛を使っています。
作り方はアナンダさんの説明書やこちらの動画を参考にしました。
簡単な作り方の流れはこんな感じです。
木枠の溝に沿って縦糸を張る → タコ糸で横に2~3回渡して表と裏の縦糸を同じ面に揃える → 横糸を渡して織っていく → 織り終わったら最初と同じようにタコ糸を2~3回渡す → 縦糸を切って木枠から外し、結ぶなどで後始末する → 棒に吊るして完成!

折り方は前後に並縫いのように繰り返す平織り以外に、縦糸の周りを一回転してみたりランダムに糸を変えたりして表情を付けていきます。

横糸は太い糸の方が立体感があって、暖かみ、おもしろみのある織り物になります。
初心者あるあるだとおもいますが、隙間なくしっかり織ろうとすると木枠から離れるごとに幅が狭くなっていきます。やってみて分かりましたが、隙間なくギュッと織り込んでいくより、少しゆるいくらいの方が良さそうです。

こちらで完成です。今回は木の枝をそのまま使ってタペストリーにしました。
この織り方にはあまりルールはなく、心のおもむくままに織っていくだけでなかなか味のある作品に仕上がります。楽しいうえに半端な糸も有効活用できてなかなかハマりそうです♪
コメント