手紡ぎ糸で何作る?

犬毛糸をはじめ、手紡ぎ糸を紡いでみると、その温かさと独特の風合いに感動する一方で、「さて、何を作ろう?」と少し悩むこともあります。
既製の毛糸のように均一な太さではなく、太かったり細かったりムラがあるのですが、この“揺らぎ”が魅力でもあり、同時に扱いの難しさでもあります。


手紡ぎ糸の特徴と向いている作品

初心者のうちは特に、糸の太さがまちまちで、量もそれほど多く紡げません。
そのため、小物や、パッチワークのように糸の種類や色を切り替えながら作る作品が向いています。

太さの違いも表情として生きてくるようなデザインを選ぶのがポイントです。

小物だと丸や四角のような単純な形で完成する、コースター、タペストリーや鍋敷きが手軽に挑戦できておススメです。
太い糸・細い糸・撚りの強い糸など、いろんなタイプを組み合わせても可愛く仕上がります。

織り物だとちょっとだけ残った毛糸を差し込むのも簡単なので、少量の糸を無駄にせず楽しめるのも魅力です。

こちらは丸型コースターの製作途中の写真です。百円ショップの「毛糸でリリアン」という編み機を使って丸型コースターを織っています。余った手紡ぎ糸を組み合わせて作りました。


実際に作ってみたもの

これまでに手紡ぎ糸で作ったのは、以下のものです。

いろんな糸を組み合わせた作品は、実は特に工夫したわけではないのですが、糸自身に個性があるので、なんとなくの組み合わせでもユニークで暖かみのある作品に仕上がりました。

レッグウォーマー、ショートマフラー、スヌードはうちの子(チャウチャウ)毛糸を使っていて、うちの子達に試着してもらっています。
どれも手紡ぎ糸ならではのムラ感がナチュラルな風合いに仕上がり、履くたびに温かみを感じます。


根気はいるけれど夢がある作品

次の目標は、パッチワークのようなブランケット
糸の太さや色の違いをそのまま模様にして繋げていくのも面白そうです。

そして、糸が安定して紡げるようになったら、いつかセーターにも挑戦したいと思っています。
自分で紡いだ糸で着るものを作る――手仕事好きなら一度は夢見る到達点かもしれません。


手紡ぎ糸の“作品”いろいろ

上記でも紹介しましたが、身につけるものだけでなく、飾るものやマスコットづくりにも応用できます。
たとえば犬毛糸を巻いたチャウチャウチャームは、毛糸そのものをデザインの一部として使った例です。粘土でチャウチャウ型を作り、そこに手紡ぎチャウチャウ毛糸とカラフルな糸を一緒に巻きつけてマスコットにしました。鞄や帽子を彩る、秋冬にピッタリなオーナメントになります。

チャウチャウチャーム

また、手紡ぎ糸を使ったチャウぽんぽんのように、愛犬の毛をアートとして残すこともできます。


おわりに

手紡ぎ糸は、一本一本が時間と想いのこもった特別な糸。
量が少なくても、太さがバラバラでも、「その糸に合う作品」を見つける過程が楽しい手仕事です。
小物から始めて、少しずつステップアップしていくのもおすすめです。

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