ここでは今まで作成したプラバン作品と材料や道具などプラバン全般について紹介しています。
プラバンとは「プラスチックの板」の略で、薄いプラスチック版に絵などを描いて電子レンジやオーブンで温めることにより縦横半分以下のサイズに縮まり、厚みの出たものです。キーホルダーやブローチなどのアクセサリーなどに使用できます。
こんな感じで縮みます。子供の頃にマジックで絵を描いて遊んだ方も多いんじゃないでしょうか?Qooroも作った記憶がありますが、あの時のイメージだといかにも子供の工作という出来栄えで、調べてみるまでこんなにいろいろバリエーションがあるとは思っていませんでした。何で彩色するかでかなり表情が違ってきて、工夫のし甲斐があって楽しいです。
ギャラリー
これまで作成した作品ギャラリーです。作り方などの関連ページをリンクさせています。
材料の話
プラバンはいつも百均製品のお世話になっています。フードコンテナなどの生活のなかにあるプラスチックで試したこともありますが、まったく均一には縮んでくれないので、作品にするには難しいと分かりました。
プラバンはQooroの知る限りどこの百均でも販売されていますが、そのバリエーションは異なります。どんな種類があるか表にまとめました。
板の色
透明、白、黒、ゴールド、蓄光タイプなど
板の表面
・つるっとした表面…マジックなどで彩色
・ざらざらの表面(半透明タイプ、フロストタイプ)…色鉛筆で彩色可能、家庭用プリンターで印刷できるタイプもあり
板の厚み
0.15mm, 0.2mm, 0.3mm, 0.4mm など
百均のものでも概ね品質は良好ですが、焼成後に少し歪みが出ることが多いです。歪みについては別記事で少しコツを描いています。
色について、透け感を楽しみたければ透明一択となりますが、印刷などではっきりとした彩色にしたければ白が向いています。黒は彩色で使えるマーカーが蛍光色やメタル色などの制限がありますが、工夫次第でおしゃれなものが作れるようです。黒はまだ試したことがありません。
尚、モデルとなるイラストをプラバンの下に置いてなぞりたい場合も透明一択となります。
表面がフロストタイプのものは縮める前は摺りガラスのような半透明となっていますが、縮めてレジン等でコーティングすると透明度が上がります(完全に透明ではないです)。印刷用と普通のフロストタイプは表面加工が若干異なるようで、印刷用でないものに印刷すると色の乗りが悪いです。フロストタイプは色鉛筆やパステルでの彩色が可能で表現の幅が広がるのですが、反面、マーカーだと滲むことがあるので、何で彩色するかで使い分けると良いと思います。
厚みについて、分厚いものだと出来上がりもかなり分厚く丈夫になりますが、縮める前でもハサミでカットするのが大変になります。薄いものは扱いは良いですが、完成後もあまり丈夫でなくなるので、キーホルダーにした場合などに金具を留めている箇所が破損する恐れがあります。
上記と特性より個人的には0.3㎜が好みです。
表面をぷっくり・つるっと仕上げたければ、レジンでコーティングすると良いです。色落ちも防げます。レジンも百均で調達できます。
完成したものはストラップやブローチピンなどを付けてアクセサリー化します。これらパーツも大抵百均で揃います。あとは断捨離で捨てることにした古いキーホルダーなどを分解してパーツとして使っています。
道具と作り方の話
作り方としては、最も簡単な方法はマッキーなどの油性マーカーでイラストを描き、好みの形に切って電子レンジ、オーブンなどで温めて縮める工程となりますが、これだけだとチープ感が否めないです。
詳細は個別ページで紹介できたらと思いますが、水性マーカー(コピックなど)、色鉛筆、パステルなどで彩色すると表情豊かな作品ができます。
ポスカやアクリル絵の具もアニメ調の色塗りができて良いのですが、こちらは縮めた後での彩色が適しています。縮める前に彩色すると色素が集中しすぎてひび割れしたりします。輪郭のみであれば縮める前でも大丈夫です。
お手軽に繊細なデザインのものを作りたければ印刷可能なタイプが最適です。パソコンでデザインしたものをプリントするだけで彩色できます。
いずれの場合も、縮めたあとは縮める前よりもだいぶ色が濃くなりますので、完成イメージよりもだいぶ薄めに彩色するのがコツとなります。
彩色の代わりに縮めた後の作品に布を貼ったり、カッティングシートを貼るという手段もあります。
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