箪笥リメイクで作る、チャウモザイク天板付きの食器棚

前回記事でもちらっと書きましたが、引っ越ししたため家具など不足しているものをちょこちょこDIYしております。今回はその一つを紹介しようと思います。作り方というよりはアイデアの紹介という形です。

両親と一緒に引っ越したので実家の物もほとんど処分することになったのですが、食器棚として使うために母の婚礼家具である箪笥を持ってくることにしました。母の時代では嫁入り道具として和服は用途別に一揃、また、婚礼家具として箪笥一式を用意するのが一般的だったそうです。箪笥は和箪笥、洋箪笥、整理箪笥の3点がセットですが、今回持ってきたのは和服を収納するための和箪笥です。

こちら扉を開けると、和服を仕舞える幅広の引き出しが入っています。

この幅広の引き出しを食器入れに使うという算段です。
下3段と分離できる構造になっていて、今回は上部分のみ、扉も外してスカスカの状態にして、軽トラで持っていきました。

最終形の目指すコンセプトは”使い勝手の良い食器棚”、”部屋との一体感”、”お気に入りカラー、モチーフを取り入れる”でいろんな方のDIYアイデアを見ながらあれやこれやと考えました。作りながらいろいろアイデアが浮かんだものを取り入れていったので、かなり行き当たりばったりで失敗も多かったのですが、最終形に納得いく形にまとまって満足です♪

改造した内容はざっくりと下記7点になります。

※ 「7.天板にタイル施工 モザイクタイルでチャウチャウを表現」については、こちらのページで深掘りしています。

タンスの不要部分撤去

まずは重くて箪笥感丸出しの扉を撤去しました。そして、元の着物を入れられる幅広の引き出しは6段でしたが、使い勝手を考えて、食器を入れるのは上から2段目以降の3段とし、残り3段は取っ払いました。残した一番上の棚は背の高い食器用です。下部引き出し部分を含め、5段目から下は目隠し扉を取り付けて隠せる収納に。

内面塗装

元の家具の内側は白木で無塗装でした。扉があった時はもちろんそのままでも違和感ないですが、今回は扉を取っ払って中身がむき出しになったので、好きなカラーで塗ることに。
引き出しの黄色味のある木材色とケンカしない色合いでシックな見た目にしたく、選んだカラーはミッドナイトブルーです。

背面延長、調味料置き場に

この食器棚はキッチンとダイニングの境のダイニング側に置くことにしました。新居はLDK一体型なのですが、キッチンとダイニングの境には微妙な柱(見た目は飛び出た壁)があるので、食器棚をキッチンと繋げるべく、柱部分をツーバイフォー材で延長し、調味料用の背面収納とすることに。

下記写真右、壁との一体感を出すために家具と壁とのスキマをなくしたくてカットした箪笥の右上のモールドを延長部分に再利用しています。

食器用引き出しにスライドレールを取り付け

和箪笥そのままの引き出しだと、両手で持って真っすぐに引き出さないといけないので、そこそこ頻繁に使う食器棚としては勝手が悪い。そこで、引き出しにスライドレールを取り付けることにしました。とはいえ、側面に溝を設けたり引き出しを作り変えるなどの大がかりな改造はできないので、L字金具とセットで底面に取り付ける形にしました。

チャウモザイク食器棚 引き出しスライドレール

クロス貼り付け

箪笥の表面はもともとマホガニー色で統一されていましたが、今回は部屋との一体感を出したくて、部屋の壁紙とよく似たクロスを張り付けることにしました。クロスはRestaさんにて購入。

延長した部分が箪笥の壁面と完全にはフラットにならなかったので、ちょっと残念な線が見えます(^^;)

箪笥の残材で小さめのキッチンカウンターも作成したので、その柱部分にもこのクロスを使いました。
こちらのキッチンカウンターは、使わなかった和箪笥引き出しの側面で天板を、洋箪笥の引き出しで柱を作っています。洋箪笥本体は廃棄しちゃいました。

下半分に目隠し扉取り付け

引き出しの下は隠し収納スペースにするため、扉を付けることにしました。観音扉、引き戸、カーテン式など扉の候補はいくつかありましたが、細工のしやすさ扉前の省スペース使い勝手を考慮して観音開き+折れ戸(アコーディオン型)にすることにしました。見た目で扉感をなくしたくて、薄い板を互い違いに重ね、2枚ごとに蝶番を入れて真ん中部分にマグネットを取り付けて閉まった状態を保てるようにしています。

チャウモザイク食器棚 観音開き折れ戸

天板にタイル施工 モザイクタイルでチャウチャウを表現

機能的には一つ前の工程までで完成し、実際に食器棚として使用を開始しました。

一方で天板はアイデアが固まらず、長らく放置していました。
元の天板はかなり高い位置にあったためか特に塗装もされていない白木の状態だったのですが、それではあまりに味気ない。何か食器棚として違和感なくおしゃれな感じにできないかなと考えた結果、タイル貼りに挑戦することにしました。最初はシート状になっているものをそのまま貼ろうと思っていましたが、いろいろ検討しているうちに欲が出て、モザイクタイルでチャウチャウ作ることにしました。あーでもない、こーでもないと材料やら道具やら作り方やらをいろいろ検討しながら作製し、失敗もいろいろやらかしていますが、最終的には何とか形になりました。

タイルは全て美濃焼で、モザイク部分は窯変タイルというものを選んでいます。窯変タイルは色が均一でなく濃淡の変化がある味があるタイルです。小さなタイルごとに濃淡が違うことを活かしてチャウを形作っています。

タイル貼りが完了してようやく完成、よくここまでたどり着けたなと。。。感慨深いです笑
天板も側面も近くで見ると粗だらけですが(^^;)

構想から完成まで2ヶ月近くたっぷり時間が掛かっており(実際の作業は1~2週間かな)、はじめての作業も多いので失敗もたくさんしています。そのうち(需要があれば??)別記事で各工程の詳細についても紹介しますね~

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