ぽんぽんを製作していると大量にできるのが毛糸くず。
特にQooroのぽんぽん作品は立体に凹凸があり、木を彫るようなイメージで最終形を目指して毛糸を刈り込んでいくので、製作の過程でかなり毛糸くずができます。
この毛糸くずを有効活用したくて試行錯誤の末辿り着いたのが、毛糸くずをフェルト化して作った毛糸くずワンコです。
毛糸も資源、捨てるとなるとどれほどなのか?
実際、完成品は、ぽんぽんメーカーに巻いてぽんぽんにした時のぽんぽん重量の約2/3になっているので、1/3はカットされた毛糸くずになります。写真の例だと毛糸消費量約28g中の9g弱が毛糸くず。
この毛糸くず、雑多なままでは使いづらいので仕分ける必要があります。
フェルト化するにはある程度の繊維の長さがないといけないので、短すぎる毛糸くずは使えません。大体5㎜以下の毛糸くずはもったいないと思いつつ廃棄しています。
なるべく毛糸くずを活用するには長い状態のものが必要なので、ぽんぽんをカットし始めるときにおおよその完成形に向けてズバッと切ります。(なかなか思い切りよくはできないのですが・・・)
そして使いやすいように同じ色の毛糸ごとにまとめておきます。
そうして使える毛糸くずを集めると、大体全カット量の2/3くらいになってます。(1/3はなくなく廃棄です。。)
材料が十分揃ったら、ニードルフェルトの要領で刺し込んで形作ります。毛糸くずの量は限られているので、基本的には4~5㎝程度の小さな作品が良いと思います。
道具はフェルティングニードルとフェルティング用マット、ほぐす場合は追加で針など。全て百均で揃います。
ニードルは3本針やスピード針、仕上げ針などいろんな種類があると時短で便利ですが、レギュラー針のみでも大丈夫です。
まずは土台を固めていきます。
初めは毛糸ならではの捻じれが残りますが、刺し込んでいるうちに分からなくなります。気になる場合はほぐしてから使用すると良いです。
パーツごとにある程度形作ってから繋げて全体を整えていきます。
土台ができたら色を合わせて刺し込んで仕上げていきます。
羊毛フェルト同様、失敗してもその部分を取り外してやり直せます。満足いくまで仕上がったら完成です。
尚、毛糸くずはほぐすとそのまま植毛にも使えます。
こちらの秋田犬ちゃんは前半分植毛しています。ここでぽんぽん作った際の毛糸くずがなくなってしまったので、完成に至っていません・・・。
毛糸くずワンコは毛糸くずが原料なので、普通の羊毛フェルトに比べて毛足が短い分、強度が出にくいです。しっかり、崩れない作品にするには強く刺し固めた方が良さそうです。
ちなみに毛糸の素材はアクリルでもウールでもちゃんとフェルト化するので、どちらでも作品にすることができます。Qooroの感覚ではアクリルの方がしっかり絡まって崩れにくいですが、強く刺し固めないとボワッと外側に広がるようなクセがあります。逆にウールはアクリルより絡まりが悪いですが(特に毛糸くずのせいで毛足が短いため)、目的の形まで到達しやすいです。
土台を固めるときは特に、毛糸特有の捻じれを残したまま刺し固めた方が絡まりがよく、丈夫になります。
いかがでしょうか?ちょっとコツはいりますが、しっかり作品作りができていますよね?
ぽんぽんで大量に出る毛糸くず、最初はそのまま捨てていたのですが、もったいない罪悪感に苛まれていました(^^;) 毛糸くずでも立派な素材になることが分かってからは、より楽しくぽんぽん製作に励んでいます♪
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