チャウチャウ・大型犬にぴったりのノンスキッドシートを貼った話

新居に採用されたフローリングは丈夫で掃除がしやすい、人だけならとても扱いが良いものだったのですが、わんこ達にとってはとても滑りやすく、引っ越し早々滑り止め効果のあるワックスを塗りました。確かに滑りにくくはなったのですが、ざらざらとした手触りで拭き掃除するたびにちょっとずつはがれていき、数か月もたたないうちに元の滑りやすさに戻ってしまいました…
ざらざらなためクイックルワイパー系は引っ掛かりやすく掃除がしにくいという不満もありました。

そこでクッションフロアに変えるか、他に何か良い材料がないかとネット上を巡っていたところ、サンゲツのノンスキッドという床材にいきつきました。
どうやって貼ったか、貼ってどうだったかをざっくりまとめた動画がこちらです↓

なぜこの床材を選んだか、どうやってDIYしたかなどを以下に紹介していきます。長文なので興味ある個所に目次から飛んで行ってください!

床材検討

床材を選ぶ際、一番参考になったのはこちらのサイトです。試行錯誤がいろいろと載っていて、めちゃくちゃ分かりやすかったです!

今回の検討に重視したポイントは以下3点。

  • 滑らない(滑りにくい)
  • 掃除など扱いが容易
  • 床暖房でも使用可能

上記のサイトを見て、条件を満たすものがサンゲツのノンスキッドシートでした。
実際にどうだったか、他にも試したものを次に紹介します。

絨毯タイル

わんこ達の滑り防止のために先代チャウチャウ・なつのときはまず絨毯タイルを敷き詰めました。


こちらは滑り止めという観点では申し分ないのですが、汚れたときの手入れがめんどくさい、扱いが良くないと感じました。絨毯の汚れは取れにくいし、タイル間のスキマに抜け毛が入り込むので、しょっちゅうめくっての掃除が必要でした。また水洗いしたらなかなか乾きません。
新居でも最初はわんこが良く通る部分だけ敷いて活用していましたが、うちのわんぱくガール・ティティがちょっと暴れると盛大に崩壊してしまうので、早々に違う方法を考え、ワックス塗布することにしました。

滑り止めワックス

今回のフローリングに使用可能か分からなかったので、リフォーム屋さんに貰ったフローリング端材でまず試してみることにしました。購入したのはこちらのワックス(コーティング剤)です。

結果、効果を感じられたのでLDKのフローリング全面にワックスを塗布しました。
ワックス塗布はお試しでは布の端切れで塗ってみて大変だったので専用ワイパーを買いました。こちら、塗りムラができにくいし、十分の厚みを塗布できるので買ってよかったです。

塗布した結果、滑りやすさは確かに軽減されました。しかし絨毯タイル程ではないし、掃除のたびにちょっとずつコーティングが取れてしまいました。わんこ達が良く通るところは特に汚れるのでゴシゴシ掃除した結果、2ヶ月も経てばほぼ剥げてしまいました。特にスチームモップで拭き掃除をする際に剥がれてました。

ワックスがはほぼ剝がれてしまった状態(クリックで拡大)

また、手入れのし難さは絨毯タイル程ではないですが、塗った後の方がクイックルワイパーなどが引っ掛かって掃除しにくいと感じました。

ノンスキッドシート

ノンスキッドシートはサンゲツの防滑性ビニル床シートです。インターネットで大型犬に最適という評判を見て、実際にどんな具合か見てみたくてサンゲツのショールームを訪ねました。もともとマンションのエントランスやベランダなど、屋外での使用を想定した耐久性のあるタイルで、耐熱性もあるので床暖房でも使用可能です。また、屋外用ですが木目調、タイル調、絨毯調など室内でも違和感のないデザインが魅力です。

ショールームを訪ねると無料で20サンプル送って頂けるとのことだったので、購入候補の木目調のもの以外にも見ていて気になったいろんな床材を送ってもらいました。

ノンスキッドは左下の木目調の6点(クリックで拡大)

サンゲツのカタログはネットでも閲覧できます。床材を取り扱っているショップではサンプルの無料発送サービスもありますので、ショールームに行けなくてもカタログからピックアップした床材のサンプルを注文されるのが良いと思います。

施工

施工の参考にしたのはYouTube動画と、床材屋さんの両面テープでのクッションフロアの貼り方と大型犬を飼っている方のDIYブログです。最初に参考にした動画は屋外に施工する本格的なもので、裏面を接着剤で完全に接着して繋ぎ目を専用の溶接機で接着するという素人にはとても・・・というものではありますが、シートの並べ方など正しい施工方法が分かりました。他に役立ったのは自分と同じ床貼り初心者のDIY動画で、何に失敗されているのかなどを事前に見て勉強しました。

施工道具

事前勉強に基づき、購入した道具がこちらです。

床材貼り道具たち(クリックで拡大)

Restaのクッションフロア貼りセット(CFカッター、地ベラ、撫でバケ、押えローラー、カッター)、型取りゲージ床暖房対応両面テープ「ユカオ」ジョイント下敷き で、楽天とYahooショップで購入しました。

両面テープと撫でバケ、ローラー以外は全てノンスキッドシートを壁に沿ってきれいにカットするための道具で、どこでどの道具を使うか具体的にイメージできていなかったので、結果的にほとんど使用しない道具もありました。

買ってよかった道具

CF用カッター 初心者でもほんとに”楽に、きれいに”壁際をカットできます。使用できる箇所は限られますが。

押えローラ ジョイント部分を合わせるのに、指で押しつけてもできますが、指が痛くなるのでローラーがあった方が無難です。

床材カット用ジョイント下敷き ジョイント部でシートが重なるとき、2枚一緒にカットしてそれぞれの端を取り除くときれいに接続できるのですが、その際にこれをカット予定位置の下に引いておけば1mまで一気にカットできます。もとの床を傷つけても大丈夫な場合は不要です。

買った方が良かった道具

DIY用長尺定規() 持ち手がついててしっかり押さえれる長尺定規

幅定規()  木の板などで代用可能(正確な長方形であることが重要)

活用できなかった道具

撫でバケ 空気を抜くための刷毛ですが、ノンスキッドは重くてしっかりしているのでそもそも空気が堪りません。また、端がよれて空気溜まりができると刷毛じゃどうにもならない。こうなるとカットして寸法直すしかなくなるので不要でした。
地ベラ ノンスキッドシートがクッションフロアなどに比べても固い素材なので、角にめいっぱい押し付けてもスキマができてどうしても切りすぎてしまう、自分の技量では役立たずなアイテムでした。

施工のコツ・気づいた点など

施工フローざっくりとこんな感じです。

どこにどのシートを置くか計画 → シート仮置き → ざっくりカット → 正確にカット → 両面テープ貼り、シート貼り付け → 完成

計画

サンゲツのノンスキッドシートは182,162,135cmの3種類の幅があり、Max9mまで1シートとして購入できます。Qooroは施工予定場所の図面ベースでシート購入量が最小になるように検討してからシートを注文しました。一番大きい182cm幅のものは1mあたり大体5kgで、9m買うと約45kgと大変重いです。取り回しも考えて購入した方が良さそうです。

シート仮置き, ざっくりカット

計画した位置に実際に置いてみて、シートの端をどこにするか決めてから大体の形(実際のカット位置+10㎝くらい)にフリーハンドでカットします。

コツ: 初心者はとにかくカットが大変なので、”間違いなくまっすぐな”元々のシートのカット面をジョイント部に使った方が良いです。
※ 下記写真だと右側と手前側がジョイント部になります。ジョイント部をどこにするか決めて、壁側が余るようにずらしました。

仮置き(クリックで拡大)

正確にカット

壁に沿って、もしくは段差部分でキレイにカットするにはいろんな方法があります。その方法によって道具を使い分けることになります。

どこで何を使うと良いか・・・、私は未だに最適解が分かりません。熟練度にもよるので、いろいろ試してみるしかなさそうです。実際やって気づいた点を書いておきます。

幅定規:あらかじめシートを壁に平行に置き、幅定規(今回はパターン定規で代用)をスライドさせていきながらカットすると壁と同じ形にカットできる

幅定規を利用してカット(クリックで拡大)

CFカッター:とにかく角にしっかり押さえつけることだけ注意すればきれいにカットできるアイテム。但し端まで完全にカットできないので、角は他の方法で切る必要がある。

型取りゲージ:凸部がある細かいカットが必要な場所で利用する。ゲージを押さえつけて型取りをし、方に沿ってシートに下書きをして、下書き通りにカットする。使えますが、めちゃくちゃ便利って程ではないです。型紙作る手間よりちょっと楽なくらい。

地ベラ:上記道具の項目でも書いた通り玄人向き。どんなに試しても切り過ぎになりました。

型紙作成:部屋の隅など他の道具が使えない場所では潔く道具の使用をあきらめて、紙で型紙を作ってシートに下書きをしてカットするのが一番早い。

型紙を使ったカット方法(クリックで拡大)

最も重要なコツは、多少の隙間は諦める妥協の心得をもつことです!施工者は気になって仕方ないですが、他の人は気づかないことの方がほとんどなので、ほどほどで諦めましょう笑

両面テープ貼り、シート貼り付け

カットが終われば一つのシートを半分ずつ捲って両面テープ「ユカオ」で張り付けていきます。このテープにした理由は床暖房対応のものが他に見つからなかったからです。
尚、シートが重く、両面テープがなくてもシートが動く心配はほぼないので、シートを置くだけとしている人も多いようです。私は隙間からゴミが侵入する可能性を減らしたくて、両面テープで固定することにしました。取り外し可能な両面テープなのでそこまで強力に接着はしないのですが、今のところシートが動くような不具合はありません。指を突っ込んでめくるのがそんなに大変ではない程度の接着力です。
原状復帰が必要な賃貸でも使えそうです。

シートの4辺を囲むように両面テープを貼る(クリックで拡大)
シートを両面テープで固定(クリックで拡大)

今後の課題・・・

そんなこんなでシート貼り完了しましたが、ジョイント部の処理をどうするか考え中です。

シートとシートの間のジョイント部は、大なり小なりスキマができてしまうので、そこをコーキング材かクッションフロアの継ぎ目処理剤か埋めようか悩んでます・・・。わんこ達の涎やらなんやらが隙間に落ちて、元のフローリングとノンスキッドシートの間で水分が残ってカビが発生したら嫌だなと思っているのですが、一応つなぎ目部分は全て両面テープを貼っていて直接フローリングに接していないので、そこまで神経質に考えなくても良いかもとも思ったり・・・。
前の家でフローリングの上に絨毯タイルを敷き詰めていた時に、フローリングがあまりにも古かったせいか、場所的に湿気が逃げない構造だったせいか、絨毯タイルとフローリングの間に湿気が発生してもの凄い青かびが発生して大変だったので、どうしても気になります・・・

2023,8,24更新

シートとシートの間のジョイント部、木部シールという水性アクリル樹脂系充填材で埋めました。

色付きのコーキング材のようなもので、色味は数種類あります。手順はこんな感じです。

1.はみ出し防止にマスキングテープテープでスキマの周りをカバー
2.木部シールの先端を斜めにカット 
 ※ 小さめにカットしておくと充填後に余分な盛り上がりもなくきれいに仕上がりました!
3. スキマに充填
4. マスキングテープを外して仕上がりを確認
 ※ 充填漏れがある場合は部分的に再充填

1~2時間で触っても付かないくらいには乾いていました。
うちの子達、涎を落とすし水をこぼすし、スキマを埋めて一安心です。

2024,2,27更新

床暖房になっている場所は床暖の熱のせいでシートが縮んだためか、シートとシートの間の隙間が大きくなってしまいました。そのため上記の充填剤で埋めた箇所が穴あきになったので、追加で充填剤を入れて穴を埋めました。穴埋めなので仕上がりはあまり綺麗にはなりませんでしたが…。
床暖を使わない時期になったり湿気の多い時期になればまた膨張して隙間が狭くなるのかもしれません…??

ちなみに床暖房になっていない箇所は隙間に変化ありません。
夏場に施工して今冬ですが、季節の変化によるシートへの影響は少ないようです。

以上です!
まだジョイント部の処理は終わっていませんが、わんこ達は快適にフロアを走り回っているので、頑張ってDIYして良かったです。元のフローリングに比べれば凹凸がある分汚れが残ってしまうのですが、スチームモップとの相性もそんなに悪くないので、定期的に一掃してます。

犬も人も快適になって大満足です(^^)

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