これまでも犬毛糸でベストやレッグウォーマーなどを作ってきましたが、せっかく紡いだエイドリアンとティティの毛。より「うちの子らしさを表現できる作品」を作りたいと思い、今回はチャウチャウ型のぽんぽん(チャウぽんぽん)に取り入れてみました。

過去に紹介したチャウぽんぽんの作り方をベースに、犬毛糸をどう組み合わせるかを工夫しています。下記右側ティティぽんぽんのようなシンプルタイプはこちら、左側エイドリアンぽんぽんのような全身タイプはこちら(記事1、記事2)を参照ください。

犬毛糸の特徴と扱い方
犬毛はアンダーコートを紡ぐため、羊毛より繊維が短く、抜けやすくデリケートです。完成したぽんぽんも、羊毛に比べて毛が抜けやすいため、やさしく扱う必要があります。
また、紡ぎ手の技量にはよりますが、手紡ぎ糸は太さが均一ではないため、巻く回数を調整して全体のバランスを整えるのがポイントです(犬毛糸の紡ぎ方についてはこちらの記事で紹介しています)。

糸紡ぎが難しい方には犬の毛を送って毛糸にしてくれるサービスもあるようです。例えばこちら、なんと「ふるさと納税」の返礼品となっています!(※2025年9月現在の情報です)
色の活かし方
犬毛糸はアンダーコート由来のため、オーバーコートよりも淡い色になります。
その特徴を活かし、今回は以下の部分に犬毛糸を使用しました。
- たてがみまわり
- お尻のふくらみ
- 尻尾

こうすることで、実際の毛色のニュアンスを取り込みながらデザインできます。
さらに個人的な野望としては、犬毛を染めてオーバーコートの色味に近づけること。
過去に犬毛の玉ねぎ染めを試したことがあります(記事はこちら)。この時は明るい山吹色になりましたが、媒染を工夫すれば、より自然なオーバーコートの色に近づけられるのではと考えています。いつかはぽんぽん全体をうちの子毛糸で仕立ててみたいです。
尻尾の作り方のバリエーション
犬毛を糸に紡ぐのは本当に大変な作業です。
そこで、ボディは市販の毛糸で作り、尻尾部分だけ「うちの子」の毛で作るのはいかがでしょうか?
犬毛糸ではありませんがフェルティングで刺し固めて尻尾の形状にすれば、特別な「うちの子」の犬毛を活かした作品づくりが可能です。
実際に作って仮留めしたのが下記写真です。ぽんぽんで作った尻尾の方が全体との一体感がある仕上がりとなりますが、フェルティング尻尾も自然な仕上がりとなりました。


まとめ
犬毛糸を取り入れたチャウぽんぽんは、うちの子の分身のような特別なマスコットになります。
通常のぽんぽんづくりと基本は同じですが、
- 犬毛糸の太さやデリケートさに合わせて扱う
- 色味を工夫して配置する
- 尻尾の仕上げをアレンジする
といった工夫が必要です。
「うちの子の毛を活かしたメモリアルな作品を作りたい!」という方にはぜひ挑戦してほしい頂きたいなと思います。仕上がりがどうであっても特別なヒトシナになること間違いなしです!


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